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歯周病治療・予防
Perio

歯周病治療

歯周病は歯を支える歯周組織が炎症で破壊されて歯がぐらぐらになる病気です。歯周病菌は酸素を嫌い血液を栄養源にします。歯とはぐきの間の溝(歯肉溝)の底はそういう菌が好む所です。そこで歯周病菌が増えると歯肉溝のバリアを壊す炎症が起こり、歯周ポケットができます。歯周病の治療は歯周ポケット内の根面にへばり付く菌のかたまりを取り除いて、歯周組織の破壊を食い止めることです。

歯肉に限局した歯ぐきの腫れと出血だけの炎症は歯肉炎で、自宅でのセルフケアや歯科医院での歯石除去で十分改善されます。組織破壊が起こる歯周病(歯周炎)は進行に見合う痛みや自覚症状がありません。菌が出す酪酸によるきつい口臭が出ます。

歯周病が進行した部位では、歯肉側を切除して歯周ポケットを浅くし、歯周病菌が棲みにくい環境に変えることもあります。進行して歯周組織の破壊が進んだ部位は血の巡りがないので再生しません。進行を食い止めるのが精いっぱいで重度になれば抜歯せざるをえません。その部位がまだ進行していない部位への菌の供給源です。そこを取ることがお口全体をさらに悪くしない最も確実な手段です。

歯周病予防

働き盛り30代~60代でも8割が、いくらかの歯周病になっていると言われています。喫煙は最大のリスクです。

「むし歯」と違い、「歯周病」は激しく痛むことなくひっそりと進行するので、気づいたときには重症化していることが多いのが現状です。歯周病が全身に及ぼす影響が大きいことは先に述べたとおりです。重症化してから歯科医院にかかる前に、定期的に歯科医院を受診しましょう。保険のルールがあるため1回の通院では済みませんが、プロのクリーニングで歯周病菌を減らすことが歯周病治療の基本とお考え下さい。歯周ポケットの計測・計測時の出血の有無・歯の動揺・歯肉溝付近の汚れ具合のチェックは歯周病の進行具合を確かめるのに役立ちます。ご自分にあった歯磨きの仕方もぜひマスターして下さい。